スノボに必須のビンディング。ブーツや板に比べると、性能の差が分かりづらいなんて悩みありませんか？
比べてみると案外違いが判るのですが、ショップで見ただけだと正直違いって分かりづらいですよね。
この記事では、スノーボードビンディングについての選び方や基準を教えます！
ビンディングってどんな違いがあるの？
まず、ビンディングのモデルごとの違いとして以下があげられます。
- レスポンス
- ハイバックの硬さと形状
- ストラップのホールド感
順に説明しますね！
レスポンス
基本的に、
レスポンスが早いビンディング＝硬いビンディング
レスポンスがマイルドなビンディング＝柔らかいビンディング
という認識でOKです。
ここでの硬い柔らかいはベースプレートの硬さが起因することが多いです。
レスポンスが早いビンディング場合、カービング等でエッジからエッジへの載せ替えの際にクイックな動きができます。
ハイスピードになった時にレスポンスの遅れがあると、板の動きと身体の動きがマッチせず、下手をすると怪我のリスクもあります。
そのため、カービングに向いているビンディングはレスポンスが早くするため硬いモデルが多いです。
レスポンスがマイルドなビンディングの場合、グラトリでタメを作る動作がしやすかったり、急なエッジングが起きづらいため扱いやすい傾向にあります。
柔らかいビンディングは、比較的脚の自由度もあるためスタイルを出しやすいですし、初心者でまだ滑りに不安があるという方でも、リカバリーしやすいのと、硬いビンディングより疲れづらい点でお勧めです。
ハイバックの硬さと形状
足元の自由さは、ハイバックの形状、硬さに起因することが多いです。（ストラップの締め具合でも調整できますが）
硬いハイバックや、背の高いハイバックだと力の伝達がしっかりしてくれるので、切れのある動きを得意とします。
また、サイドにサポートがある形状のビンディングは、オーリーやノーリーなどの前後の動きに対してもサポートし、ハリのある動きにしてくれることが多いです。
柔らかいハイバックの場合、足の操作がしやすく、グラトリやパウダーなどを得意としています。
膝を内側に入れるといった動きがしやすいので、ノーズもしくはテールに乗るといった動きや、グラトリの乗り系の技がしやすい傾向です。
ストラップのホールド感
ストラップのホールド感については、メーカーによる差がほどんどだと思っています。
(同一メーカーでもストラップが複数あるのですべて同じ訳ではありませんが、、、)
筆者はバートン、フラックス、ユニオンしか試したことはありませんが、すべてストラップの感じ方は違いました。参考までに筆者が使用したモデルとフィーリングを以下に書きますね。
・バートン（CARTEL・GENESIS）
包み込むような締め付け。広い面積で締めていくような感じ
・フラックス（DS・XF・CV）
カチッと締め付けるフィーリング。ベースとハイバックの間からストラップが出ているからか他メーカーよりも全体の締め付けがある気がする
・ユニオン（FORCE・CONTRL JOINT)
バートンとフラックスの間くらいなイメージ。締めた感じはバートンよりも硬く感じたが、フラックスよりも包み込む感じがあった。
（上記はあくまで筆者の感想ですのであくまでご参考までに。）
どれが良い悪いではなくこれは好みだと思います。
どのメーカーでも、ストラップで何かがしやすいしにくいはあまり感じたことないです。
どちらかというと前述２つの要素のほうが滑りに影響あると感じました。
ビンディングの選び方
ここまでビンディングのモデルによる違いを説明しました。ここからはどんなビンディングを選べばよいか説明します！
ズバリ、以下の２つを意識するとよいでしょう！
- 板の硬さに合わせる
- 自分の好みに合わせる
板の硬さに合わせる
まずはあなたが使用している板の硬さに合わせましょう！
単純に、硬い板には硬めのビンディングを、柔らかい板には柔らかいビンディングを、といった具合です！
板とビンディングの硬さ（レスポンスの速さ）がアンバランスだと、自分が思っている動きと違う動きになりがちです。
例えば、硬い板に柔らかいビンディングを合わせた場合、自分が想定している板の反応に対して、ビンディングの反応が遅れるため、ワンテンポ遅れてエッジングが起こり、想定と違うタイミングでエッジがかかることで気持ちの良い滑りができないことが想定されます。
また、思っているタイミングと異なる動きにより、怪我のリスクも、、、
逆に、柔らかい板に硬いビンディングを合わせると、板のしなりに対してビンディングの硬さが攻撃的となり、技量によっては最悪、板が割れる危険性があります。
自分の板の硬さが分からなければ、板の得意とするジャンルとビンディングの得意とするジャンルを合わせると良いでしょう。
カービング向けの板であればカービング向けのビンディング、グラトリ向けの板であればグラトリ向けのビンディングといったように特性に合わせると間違いないです。
板やビンディングの得意分野については各メーカーで記載があることが多いので参考にしてみましょう！
自分の好みに合わせる
さて、板に合わせてビンディングを調べていくと、該当するモデルがいくつか出てくると思います。
こんな時は自分の好みのスタイルで選びましょう！
グラトリ向けのビンディングの中でも、ベリーソフトなものからミドルフレックスのものがあったり、カービング向けのビンディングでもハードからベリーハードがあったりと様々です。
最初のうちは、オーソドックスなモデルを選ぶのをお勧めしますが、ライディングスタイルの中でも自分が求めるレスポンスの速さなどが分かってくると、自分が求めているモデルが決まってきます。
例として、カービングをメインで滑っているとします。
自分が求めるカービングのスタイルが、エッジを瞬間的に切り替え鋭いターンをしたい！というスタイルであれば、カービング向けのビンディングの中でも硬めのビンディングをお勧めします。
逆に、滑らかに気持ちいいカービングのスタイルを出したい方は、カービング向けのビンディングでも自由度が高めのビンディング、つまり、カービング向けのビンディングの中でも比較的マイルドなビンディングをお勧めします。
ここに関しても板の特性が関与してきますが、自分が欲しいスタイルが決まってくると、ビンディングと板でこの組み合わせが調子よさそうというのが分かってきます。
不安であれば、ショップの方に相談することを推奨します。
もちろん、ショップの方はプロなので、この板の硬さにはこのビンディングがおすすめと相談に乗ってくれるはずです。
相談の時には自分がどんな滑りを目指しているか等を明確にすると、最適解に近づけるでしょう。
スタイル別！おすすめビンディング
ここまでを踏まえて、スタイル別にお勧めのビンディングを紹介します！
グラトリ、オールラウンド、カービングに分けて数種類紹介しますので、是非チェックしてみてください！
所有する板の特性によっては、柔らかめがいい、硬めがいいということもありますので、”このビンディングを買えば間違いない！”というよりも、”このあたりの硬さがいいのか！”くらいの参考にしてもらえるとビンディング選びを失敗しにくいと思います！
グラトリにおすすめビンディング
ユニオン ストラータ
ストラータはユニオンビンディングの中でも柔らかい部類のビンディングになります。
初心者でも扱いやすいのでこれからグラトリを始める方にお勧めです！
特に中低速域が得意なビンディングになりますので、一番最初のビンディングとしてもバッチリ！！
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ユニオン ウルトラ
グラトリといえばウルトラ！といっても過言ではないくらい人気のモデル！
ストラータよりも硬めのフレックスですが、可動域は十分確保されているため、グラトリに最適！
フレックスが柔らかすぎないので、グラトリ以外にフリースタイル系にもおすすめのモデルになります。
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フラックス GT
もともとDSWという名前だったGT。最大の特徴はなんといってもウィングハイバック。
外側に回り込むようにハイバックが伸びていて、オーリー、ノーリーのサポートをしてくれます。
柔らかめのモデルなので、グラトリでの自由度も高いモデルです。
ブーツのサイド部分にボアシステムがある場合には干渉する可能性もあるので、ご自身のブーツで干渉がないか確認してくださいね！
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オールラウンドにおすすめビンディング
ユニオン ファルコア
ユニオンの特徴の一つといえるミニディスクの中でも、特にオールラウンドといえるのがファルコア。
ミニディスクのおかげで可動域が広く使える上に、瞬発力もあるので、ジブにもおすすめです！
グラトリやフリーライドにもおすすめできるモデルになっています。
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ユニオン フォース
ユニオンの代表的モデルのフォース。
ウルトラよりも反応が良く、ハイスピードにも対応できるモデルです！
とはいえ、ガチガチな硬さはなく、ある程度の自由度があるため、様々な場面で活躍できる一台！
硬めのグラトリボードやパウダーボードにもおすすめです！
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フラックス DS
DSはオールラウンドの中でも柔らかめのモデルになります。
可動域も広く、スタイルを出しやすいですし、グラトリボードにもおすすめのモデルです！
ハイスピードにもある程度対応できるので、最初に迷ったらDSを選んで後悔はないと思いますよ！
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バートン GENESIS
バートンのオールラウンドといえばジェネシスです！
ハイバックにハンモックを備えており、足へのフィット感向上と稼働のしやすさを両立しています。
反応も良く、まさにオールラウンドに活躍してくれるモデルです！
バートンはチャネルシステム専用の”EST”と、ほぼすべてのボードに対応している”RE:FLEX”があるので注意してください。バートン以外のボードの場合は”RE:FLEX”を選択してください。
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カービングにおすすめビンディング
ユニオン アトラス
ユニオンの中でもハイレスポンスな部類に入るアトラス。
しっかりとしたホールド感と安定感で気持ちの良いカービングができます。
また、ガチガチ過ぎないのでフリーライドにもおすすめです！
さらにガッチリしているアトラスPROというモデルもありますので気になる方はぜひ。
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フラックス XF
ハイレスポンスでありながら、ある程度の足の自由度があるモデルです。
カービングはもちろん、ジブやキッカーでも使用されています。
比較的オールラウンドに近い性能で、高速域でゲレンデを楽しみたいという方にお勧めできるモデルになっています！
 | 価格:49500円 |
フラックス CV
CVの最大の特徴は高いヒールカップ！
このヒールカップのおかげでドラグリスクが最小限になっています。
XFよりもしっかりとしたホールド感とレスポンスの速さが特徴で、カービング特化型ビンディングといって過言ではないと思います。
25-26モデルでは通常のCVよりもさらにレスポンスを極めた”MF-05″もありますので、チェックしてみてください！
 | 価格:55000円 |
 | 価格:74800円 |
まとめ
いかがだったでしょうか。
ビンディングのモデルごとの違いや、選び方について解説してきました。
ここまでの解説を簡単にまとめますね！
- ビンディングのモデルの差は、レスポンス、ハイバックの形状・硬さによる足元の自由度、ストラップのホールド感
- ビンディングを選ぶときは自分の板の硬さに合わせて選ぼう！
- 板の硬さに合わせたビンディングの中でも自分の目指すスタイルに合わせてビンディングを選ぼう！
今回の記事があなたのスノボライフの一助になれたら幸いです！
ここまで読んでくださってありがとうございました！
ご意見やこんなこと教えてほしいなどありましたらコメントいただけると嬉しいです！
では、みなさま、スノボ楽しみましょう！
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